EXHIBITION 2

VANISH : 焼却

The memory of the burning moment
becomes a secret and disappears.
「燃えあがる瞬間の記憶は秘密になって消える」

自分のタイムラインの中の瞬間の記憶は、
時にふと思い浮かぶ残像となり自分自身を苦しめることもあります。
忘却は数々の記憶と思い出とともに生きていく私たち皆にとって、
必要不可欠な価値なのかもしれません。

初めてのようで馴染みのある香りとメロディー、
声はトリガーとなって隠れていた記憶と秘密を呼び起こし、
これは同日同時刻に燃え上がるように焼却され、
忘却のカタルシスと余韻を届けます。
瞬間の香りを通して向き合う「自分の時間」を語る
ブランドPOINTTWOFIVE·SECOND。
今回の展示を通して時間の経過と共に生まれる
「忘却」という価値を、
「焼却」という行為によって主体的に活用する方法について
語ろうと考えています。

RISING MEMORY

025Sの5つの時間と香りを象徴する
5つの電話機ブースで25秒の呼び出し音が終わると、
刹那の静けさとともにナレーションの音声があなたに質問を投げかけます。
「正直でも嘘でもよい、あなたの記憶と秘密を記録してください。
もう一度聞く場合は、#を押してください。」

* SPECIAL THANKS TO シリカゲル キム・ハンジュ(Sound, Narr)

SMOKY SILENCE 00:00:00:01

ホコリをかぶった本が山のように積まれている中、
紙の摩擦が生み出す
時間の音を含む煙たい静けさは無心だった感覚を蘇らせ
燃え上がるような没頭の瞬間にのめり込ませます。

VANISHED MEMORY

記録した記憶と秘密のメッセージを025Sがご用意した焼却箱に入れてください。
焼却箱のメッセージは同日同時刻に全て焼却され私たちの秘密を秘めたまま 永遠に燃え上がり消えます。
あなたが記録した忘却の瞬間が軽やかに焼却されることを願います。

TIMELINE INSTALLATION

ぼんやりとした境界を包囲することで
時間を物理的に経験することができる
タイムラインインストレーションです。
025Sの5番目の香り、SMOKY SILENCEを感覚的に表現した
クリップ映像をメディアパネルでご体験ください。